5-ALA(アミノレブリン酸)点滴/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2024-05-30
5-ALAは生命維持に欠かせない物質です。 鉄とタンパクと結合することでヘモグロビンになり、赤血球に含まれ全身に酸素を運び 二酸化炭素を排出します。一部はシトクロムとになり、生命エネルギーであるATP産出 や体温維持、水分保持などの働きを担います。 植物ではマグネシウムと結合することでクロロフィルとなり、光合成を通じて生命エネ ルギーを産出します。
5-ALA(アミノレブリン酸)とは
5-ALAはアミノ酸の1種。 私たちの体はタンパク質で構成させれていますが、タンパク質は20種類の アミノ酸(9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸)からできています。 その他のアミノ酸は遊離アミノ酸といわれ、自然界に5000種類以上存在しています。 5-ALAはその遊離アミノ酸の1つ。私たちが生きていく上で必要なエネルギー(ATP) の産出になくてはならない物質で、年齢とともに体内で作られる5-ALA量は減少し、 その結果さまざまな老化現象が引き起こされます。
5-ALAと生命
5-ALAは生命維持に欠かせない物質です。 鉄と結合することでヘムとなり、ヘムは グロビンというタンパク質と結合して 「ヘモグロビン」になります。ヘモグロ ビンは赤血球に含まれ、全身に酸素を運び 二酸化炭素を排出します。 ヘモグロビンにならなかったヘムは「シ トクロム」というタンパク質になり、 生命エネルギーであるATP産出※や体温維持、 水分保持などの働きを担います。 またマグネシウムと結合することで「ク ロロフィル」となり、植物光合成を通じて 生命エネルギーを産出します。
※ 生命のエネルギーはATP(アデノシン3リン酸)と いう物質です。ATPからリン酸が1つ分解される時 に放出されるエネルギーによって活動することが できています。 細胞活動、筋肉活動、脳の働きなどすべてをATPが になっており、エネルギーの通過と言われています。
点滴のメリット サプリメントとの比較
初回肝通過効果の回避 経口で摂取したものは小腸ー門脈ー肝臓を経て全身循環します。 5-ALAの多くは肝臓で代謝されてしまいます。 (プロトポルフィリン化) しかし点滴で摂取したものは肝臓を通過せず、全身に十分な量の 5-ALAを届けることができます。
NMNとの違い
エネルギー産出アプローチの違い 例えると・・ NMN ー エンジンを一時的に過給するブースター (切れると疲労感や過剰な負担が生じる) 5-ALA ー エンジンの排気量をアップ (余裕を持って同じ行動ができる様になる)
よくある質問
Q バックエイジングにはNMNとどちらがいいのですか?
A 過度な疲労時などはNMNのブースター効果が期待できますが、継続的なバックエイジングには5-ALAが有効です。
Q 安全性について教えてください。
A 5-ALAは医薬品としても認可されている非常に安全性の高い物質です。
Q どのくらいの頻度で行えばいいですか?
A 積極的にバックエイジングをしたい方は週に1回、通常時で月に2回程 度を推奨しています。
Q 副作用はありますか?
A 現在までに重篤な副作用は報告されていません。医薬品として大量摂 取の安全性も確認されています。
Q サプリメントでも効果はありますか?
A サプリメントでも効果は期待できますが、5-ALAは肝臓で多くが分解 されてしまいますので、より効果を実感したい方は点滴療法をおすす めします。
Q どのくらいで効果を実感しますか?
A 早い方ですと初回で疲労回復・睡眠改善などを実感されるかたもおら れます。通常2-3回行っていただくと多くの方が効果を実感されます
5-ALA(アミノレブリン酸)点滴の費用
5-ALA点滴は所要時間はおおよそ15∼30分です。
・月1~2回の頻度を定期的に行う。
・疾病・疾患治療を目的とする場合、週1回を3か月行い、有効性がみられる場合は同様の頻度を継続する。(投与量については都度判断する。)