眼瞼下垂形成手術/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2019-05-02
眼瞼下垂とは
まぶたは、加齢による影響が表情に最も出やすい部分です。
眼瞼下垂とはその名前の通り、まぶたが垂れ下がってきて見にくくなる病気です。
まぶたが重い、見にくい、特に上方の視野がせまいという症状が主なものになります。
さらにまぶたを挙上できないためにおでこの筋肉を使って無理やりあげようとすることによる眉毛挙上や、首を後ろに倒して見ようとする頸部後屈によって、頭痛や肩こりの原因となることもあります。
見にくさや視野の改善のため、また副次的に頭痛や肩こり、整容面の改善を得るために手術を行います。
眼瞼下垂の詳細について
★腱膜性眼瞼下垂(筋肉が緩んでいる)
眼瞼挙筋という筋肉が、瞼板を持ち上げることで、まぶたを持ち上げていますが、この眼瞼挙筋と瞼板を繋いでいるのが挙筋腱膜とミュラー筋という組織です。腱膜性眼瞼下垂ではこの挙筋腱膜とミュラー筋にゆるみが生じ、眼瞼挙筋の力をうまく瞼板に伝えられないことで起きてしまう眼瞼下垂です。
原因としては加齢に伴い徐々に進行していくものですが、その程度には個人差があります。また、ハードコンタクトレンズの長期使用者や白内障手術後にも生じる可能性があることが知られています。このタイプの眼瞼下垂の場合は挙筋腱膜やミュラー筋のゆるみをとる、挙筋前転術を行うのが一般的な治療法となります。
★上眼瞼皮膚弛緩症(皮膚が被さる)
まぶたの皮膚にたるみが生じ、まぶたは開いているのに、皮膚が覆いかぶさってしまい瞳孔にかかることで、見にくさやまぶたの重さが生じるものです。こちらも主に加齢に伴って進行するものです。眉毛の下や重瞼線の所で皮膚を切除するのが主な治療法となります。軽度のものであれば二重の線をしっかり作ることで治療できる場合もあります。
眼瞼下垂の手術について
上記の見辛さや視野障害の改善のため、また副次的な頭痛・肩こりの改善のためには手術による治療が基本となります。
- ★眼瞼挙筋前転術
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腱膜性眼瞼下垂の治療法となります。挙筋前転術では二重の線で(一重の方では二重を作成する予定部で)皮膚切開して前述した挙筋腱膜を見つけて、緩みを取るように瞼板に縫合固定します。重症の場合はミュラー筋も同時に短縮・縫合固定する挙筋短縮術を行います。
- ★眉毛下皮膚切除術
- 上眼瞼皮膚弛緩症の治療法となります。腱膜性眼瞼下垂も多くの方で皮膚弛緩症も合併していますので、同時に行うことが多いです。
丁寧な診察とシミュレーション
手術を行う前には、ご希望の二重に向けての丁寧なカウンセリングとシミュレーションを行います。まぶたの状況、厚さ、脂肪、二重などの状況を判断して最適の手術法を検討します。
眼瞼下垂は、カウンセリングを大切に
1:カウンセリング
患者様の気になる部位についてご要望を詳しくヒアリングし、丁寧に診察を行ったうえで二重幅などを決めていきます。
2:治療の施術
局所麻酔を使って手術を行います。手術後は30分程度のクーリングを行います。
3:アフターケア
施術後、術後のケア方法などを丁寧にお伝えいたします。洗顔・化粧・シャワー・入浴などは当日から通常通り行っていただくことができます。
ダウンタイムやリスクなどについて
【施術時間】60分ほどで終了します。
【麻酔】点眼麻酔と局所麻酔で行います。
【腫れ・傷跡】個人差はありますが、1~2週間程度は腫れが出ます。切開した傷跡は、手術後1ヶ月程で二重のラインとなり、腫れも治まりほとんど目立たなくなります。その間はメイクで隠せる程度なのでご安心ください。手術直後は麻酔の腫れによる左右差や二重の幅が希望よりも広く出ますが、時間の経過とともに落ち着きますのでご安心ください。手術当日に、腫れが心配な方はサングラスやメガネや帽子をご持参ください。
【通院】翌日と7日後に抜糸があります。
【お薬】内服薬や外用薬を処方します。
【メイク】翌日より可能。コンタクトレンズは7日後から。
【洗顔・シャワー・入浴】シャワーは当日より可能。
【運動】抜糸が終了するまでお控えください。