尖圭コンジローマ除去手術/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋市中区栄3丁目)
2020-10-20 [記事URL]
尖形コンジローマの治療
尖圭コンジローマは、性器や肛門のまわりに数個~多数のイボができる誰にでも性行為感染症の一つです。STDのなかでは、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症に続いて報告が多い病気でパートナーからもらったり、移したりする可能性がある病気です
女性の場合は、主に大小陰唇や腟前庭、会陰、尿道口、肛門のまわりや肛門内といった場所のほかに、腟、子宮頸部など性器の内側にもイボが発生します。イボの大きさは径1~3ミリ前後から数センチ大までさまざまです。イボは乳頭状のほか、ニワトリのトサカやカリフラワーのような状態になることもあります。
患者さまは10代後半~30代の若い人が中心です。性行為の経験がある人なら誰でも感染・発症する可能性がある病気なので早く治療して治した方が良いでしょう。
尖圭コンジローマかなと思ったら放置せずできるだけ速やかに治療することをお勧めします!
■あなたのパートナーに感染させる恐れがあります
尖圭コンジローマは放置すると、あなたの大切なパートナーに感染させてしまう恐れがあります。広範囲のウイルス感染を認める場合には、コンドームをしていても感染予防をすることは難しいくなります。
■イボが急速に増えて広がる場合もあります
症状がどのように進行するかは個人差がありますが、個人差によってはイボはゆっくりと成長して数を増やすタイプと急速にイボが増えて、患部にあっという間に広がるタイプがあります。急速タイプは、最初は陰茎の一部から剣状のイボがあっという間に陰茎全周に、女性の場合には両側外陰部、小陰唇、肛門、膣壁内などに急速に広がっていきます。あまりにも数が多い場合には数回に分けて除去する必要もあります。
■悪性型のウイルスが潜んでいる可能性もあります
尖圭コンジローマはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染して発症します。このHPVには、良性型と悪性型があり、尖圭コンジローマにかかった人の中から、悪性型のHPVが同時に発見されることがあります。女性の場合、この悪性型のHPVは「子宮頸がん」を引き起こす可能性が高いことが分かっています。シルガード9(9価HPVワクチン)の接種で予防効果があります。
治療方法
コンジローマの一般的な治療方法は三種類あります。
1.塗り薬(イミキモドクリーム)による治療
2007年にベセルナクリーム5%®が発売されて以来、尖圭コンジローマの外用治療薬になっています。自分で週3日患部に塗り、10時間以内に薬を石鹸で洗い流す方法です。ゆっくり効いてくるので8週間~16週間治療を継続していきます。傷跡が残ることも少なく再発率も少ないのが利点です。副作用として皮膚がただれることがあり、腟や腸の粘膜面への塗布は禁忌となります。
2.炭酸ガスレーザーによる治療
イボの周囲に麻酔をして、レーザー光線で取り除く治療法です。治療しても再発可能性があり、イボが消失した後も再発のフォローアップが必要です。急速タイプは、最初は陰茎の一部から剣状のイボがあっという間に陰茎全周に、女性の場合には両側外陰部、小陰唇、肛門、膣壁内などに急速に広がっていきます。あまりにも数が多い場合には数回に分けて除去する必要もあります。
3.手術療法
イボの周囲に麻酔をして、切除後に電気メスで焼く治療法です。治療しても再発可能性があり、イボが消失した後も再発のフォローアップが必要です。
コンジローマ治療
手術治療にあたっては、診断、手術前血液検査、手術、病理検査に対して保険が効きますのでご安心下さい。
手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安
※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)
男性の陰茎尖圭コンジローマ除去術 5,000~6,000円程度
女性の尖圭コンジローマ除去術 4,000〜5,000円程度
※上記の手術費用と、初診・再診料、手術前血液検査費用で2,500円程度、病理検査費用で3,000円程度かかります。
※病理検査はできものの性状や良悪、取り切れているかという観点で、医師の判断に基づき原則として行っております。
シルガード9(HPV予防ワクチン)
このワクチンは、次の目的で接種されます。
ヒトパピローマウイルス6、11、16、18、31、33、45、52
及び58型の感染に起因する以下の疾患の予防
・子宮頸癌(扁平(へんぺい)上皮細胞癌及び腺癌)及びその前駆病変
(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1、2及び3並びに上皮内腺癌(AI
S))
・外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaI
N)1、2及び3
・尖圭(せんけい)コンジローマ
9価ワクチンは、子宮頸がんを約90%予防できます。HPV6/11/16/18/31/33/45/52/58 の 9 つの型の感染予防をしますが,これらの型のうち HPV16/18/31/33/45/52/58 の 7つの型 は、子宮頸がんのみならず、女性の腟がんや外陰がん、男女ともに肛門がん、中咽頭がんなどの原因となります。また、HPV6・11 型は男女の生殖器粘膜にできる良性のイボである尖圭コンジローマの原因の約 90%を占めるとされています。
・シルガード9は定期接種(公費)のワクチンではありません。
・全例登録が義務になっておりますので、この登録をせずに接種をすることはできません。
・シルガード9を接種する方は、『ワクチンQダイアリー』への登録が必要です。
・登録は、ご自身のスマホ等で実施していただきますのでご持参ください。
・接種適応年齢は9歳から。上限はありません。
・接種対象は女性のみとなります。
・診察時に情報開示有無の申請・許可を問い合わせるメールが登録アドレスに届きます。
・次回の接種時にも同様の手順が必要になります。
【このワクチンの接種スケジュールは?】
接種量および回数合計3回(1回0.5mL)、筋肉内に注射します。
9歳以上の女性であれば、接種できます。
[通常]
2回目 初回接種の2ヶ月後
3回目 初回接種の6ヶ月後
初診料 3,850円、再診料 1,650円 (全て税込表示)が別途必要となります。
4価HPVワクチン「ガーダシル®水性懸濁筋注シリンジ」 男性への接種対象拡大となりました。
効能又は効果について、
🌟:男性での尖圭コンジローマの予防
🌟:ヒトパピローマウイルス6、11、16及び18型の感染に起因する肛門癌(扁平上皮癌)及びその前駆病変(肛門上皮内腫瘍(AIN)1、2及び3)
接種対象:9歳以上の男性となります。
用法・用量:女性と同様の1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射。通常、2回目は初回接種の2カ月後、3回目は6カ月後に同様の用法で接種します。
肛門がんは年々増加しており、日本では、2017年に1086人(男性:540人、女性:546人)が新たに肛門がんに罹患し、罹患率は男女とも10万人あたり0.3人です。
肛門がんには扁平上皮がんや腺がんなどいくつかの組織型がありますが、肛門がん(扁平上皮がん)は子宮頸がんと同様にHPV感染が起因となり、持続感染、前駆病変の状態を経て発症するがんで、その約80~90%にはHPV感染が関与しているとされています。
男性にも接種対象が拡大することによって、男性にとっては肛門がん(扁平上皮がん)と尖圭コンジローマの予防が期待されます。
※この治療は公的保険の対象外となります。
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ご予約の際に 1:ご希望の施術内容と部位 2:初診・再診(患者番号)3:ご希望お日にち 4:ご希望のお時間帯 5:お名前 6:ご年齢7:ご連絡先を明記してください。
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