自己血ダイナミックフォトセラピー/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2019-05-31
自己血ダイナミックフォトセラピーについて
自己血ダイナミックフォトセラピーとは、自己血オゾン療法と血液バイオフォトセラピー(紫外線C波血液照射療法)とを組み合わせて行う最新の酸化療法です。この2つの療法を併用することにより、より抗酸化力や免疫力を向上させ、体内を酸素化してアンチエイジング効果や様々な病気治療に効果をもたらします。
血液バイオフォトセラピー(紫外線C波血液照射療法)は、日本での認知度はまだまだですが、アメリカ、ドイツ、ロシア、イタリア等の海外においてはすでに確立された治療法です。
この2つの療法を併用することにより、より抗酸化力や免疫力を向上させ、体内を酸素化してアンチエイジング効果や様々な病気治療に効果をもたらします。
この2つは酸化を引き起こすプロセス、それによって発生する(体内に好作用をもたらす)物質に違いがあります。オゾン療法では過酸化脂質代謝産物がゆっくりと全身を巡って作用するのに対し、血液バイオフォトセラピーでは一重項酸素が作用の主役であるため即効性があるという違いです。したがって併用することで、それぞれの強味がより活かされることになり、高い相乗作用が期待できるというのが最大の特長です。
自己血バイオフォトセラピー(紫外線C波血液照射療法)は、日本での認知度はまだまだですが、アメリカ、ドイツ、ロシア、イタリア等の海外においてはすでに確立された治療法です。
自己血ダイナミックフォトセラピーは、「自己血オゾン療法の採血する血液」と「オゾン化して戻す時の血液」に特定波長UVB(254ナノメートル)の紫外線C波を一定時間照射する治療法です。その効果は、多岐にわたり、がん、気管支喘息、細菌感染、敗血症、ウィルス(C型肝炎、AIDS、ポリオ)感染、血栓性静脈炎、うつ病、デトックスまで幅広く治療に用いられ、様々な効果を認められています。
自己血ダイナミックフォトセラピーの効能・効果
自己免疫力の増強
・がん細胞の増殖を抑えるインターフェロンの増加
・免疫力を調整するインターロイキンの増加
・がん細胞を壊死に導く腫瘍壊死因子(TNF-α)の増加
・白血球や赤血球の産生を促すG-CSFの増加
病気の予防、アンチエイジング効果
・抗酸化能力の向上、血液循環の改善等
肩こり、慢性疲労、冷え性
・血液循環の改善、細胞の修復効果
糖尿病性末梢神経障害・下肢静脈瘤等の末梢循環障害
・末梢循環の改善
狭心症、心筋梗塞
・冠動脈血流の改善
肝炎、HIV、インフルエンザ等の感染性疾患
・インターフェロン等の産生による免疫力の向上
肩こり、慢性疲労、冷え性
・血液循環の改善、細胞の修復効果
アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症等のアレルギー性疾患
・抗アレルギー効果
痛みの改善
・片頭痛、線維筋痛症、外傷の治癒促進など
自己血ダイナミックフォトセラピーの注意事項
- 禁忌は、甲状腺機能亢進症とG6PD欠損症です。
- 極端に静脈血管の細い方は、血液を採取できません。
- 妊娠・授乳中の方
自己血ダイナミックフォトセラピーと高濃度ビタミンC点滴
自己血ダイナミックフォトセラーと高濃度ビタミンC点滴は相性が良いといわれています。しかし、気をつけなければいけないのは、血漿中にはもともと抗酸化物がたくさんあることです。
血中に大量のビタミンCやEがあるところで血液クレンジングを行うとどうなるのか?ということを検証したデータがあります。ビタミンE=αトコフェロールは血中濃度に変化はありませんが、ビタミンCの活性は著しく低下します。
この結果から注意しなければならないのは、血液ダイナミックフォトセラピーと高濃度ビタミンC点滴を行う時に、最初にビタミンCを点滴してから血液ダイナミックフォトセラピーを行うと、お互いに相殺されてしまうので良くないということです。最初に血液ダイナミックフォトセラピーを行い、次にビタミンC点滴というのが適切な順序です。
副作用
当院では重篤な副作用は見受けられません。しかし、以下の副作用が予想されます。
1:オゾンによる副作用
オゾンの投与量が過多であった場合、施術後にだるさを感じることがあります。このだるさは、特別な処置をしなくても、約12〜24時間程度で改善されます。
2:使用する以下の抗凝固剤による副作用
ヘパリンナトリウム(重大な副作用(頻度不明)):ショック、アナフィラキシー、出血、血小板減少、HIT等に伴う血小板減少・血栓症
クエン酸ナトリウム:しびれ
未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いる未承認医療機器は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものですが、「医師等の個人輸入」により適法な輸入許可を得ています。
日本では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
未承認医療機器についての情報「個人輸入において注意すべき医薬品等について(https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/ へのリンクを設置してください)」もご覧ください。
国内の承認医薬品等の有無の明示
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示
本治療に使用するオゾン発生機、その専用器具は、EU内における医療機器として認証されたものです(認証年月日:1993年6月14日)。
本治療の代表的な書籍とされている「オゾン療法 第2版」によりますと、以下の記載がされています。
第7章(オゾンの潜在的な毒性:オゾン療法の副作用および禁忌)より
- ドイツ,オーストリア,スイス,イタリアで数百万回の自家血オゾン療法セッションが行われた後にも,重篤な急性または慢性の副作用や癌の発生率の増加は報告されていない.
- これまでのところ,我々の実験データと臨床的エビデンスは何らリスクを示していない.Jacobs(1982)は,オゾン療法に考えられる全ての悪影響について慎重に調査した.オゾンは「毒性」で知られているにも関わらず,その発生率はわずか0.0007%であり,医薬品の中でも非常に低い値となっていた.
- コネリアーノ(ヴェネト州)の病院に長く勤務してきた非常に几帳面なオゾン療法士であるGiuseppe Amato医師は,自家血オゾン療法による治療を数年間受けた患者1,000例で軽度の副作用しかなく,後遺症はなかったことをヴェローナ議会(1999)で報告した.
- シエナ大学病院での我々の経験も重要である.我々は1995年以来,大量自家血オゾン療法を加齢黄斑変性患者で約8,000回,線維筋炎患者で約100回(~その他の投与方法は省略 ~)をしてきている.(〜略〜)2000年6月から2004年3月まで我々は,新しい無毒なシステム(ガラス等)と血液に対して正確な量の3.8%クエン酸Na(用量で1:9,又は25~225mL若しくは例外的に30~270mL)を使用し,オゾン濃度を緩やかに増加(通常10 μg/mLから60μg/mLまで)させるようにした.上に述べたすべての副作用はみられず,他の副作用も生じなかった.さらに,アレルギー様の不耐性も観察されなかった.