顔の混合腫瘍摘出術について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
混合腫瘍(mixed tumor)除去術について
腫瘍を構成する成分が2種以上の異なる組織からなるもの混合腫瘍(多型線種)と呼びます。混合腫瘍の多くは良性で、皮膚にみられる混合腫瘍はエクリン汗腺由来の良性腫瘍です。
よく間違われるできものには、皮様嚢腫(粉瘤)、脂肪腫、混合腫瘍、石灰化上皮腫、皮膚線維腫、リンパ節、血管腫、悪性腫瘍などがあります。人間の体には実にさまざまなできものができることを知っていてください。
顔の混合腫瘍(mixed tumor)の除去手術の詳細
顔の手術の場合には、できものの位置と解剖学的にどの部分に切開線をデザインすると最も目立たなくなるかを十分に検討して手術を行います。上口唇などの腫瘍であれば口唇の赤白ラインに切開線をデザインすると、キズアトは殆どわからなくなります。
1.できのものの位置と切開線をデザインしたら、極細の針を用いて局所麻酔を行います。局所麻酔で、手術中は全く痛みを感じません。
2.皮膚切開部から皮下剥離を行い、混合腫瘍を一塊にして取り出します。ここまでは、時間にして約7分程度です。
3.創部の出血をバイポーラで止血して、皮下は6.0吸収糸、皮膚は6.1ナイロンで丁寧に縫合を行います。
4.創部の皮下に血液が貯留しないようにシリコン製の医療用ドレーンを挿入して、ハイドロコロイドゲルテープとガーゼでの圧迫を行い手術は終了です。
5:手術後6か月でキズアトは全く分からなくなっています。手術後の傷跡のフォローアップは、肌色のテープを使った皮膚固定や内服薬による傷跡の赤みや硬さの軽減など約半年間の治療で、傷痕も最小限にする努力を行います。
混合腫瘍(mixed tumor)摘出手術の料金について
手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安
※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)