低用量ピルを用いたニキビ治療(マーベロン28)/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2020-10-27
低用量ピルを用いたニキビ治療(マーベロン28)
女性は、生理前には女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変化しやすくなり、体内の男性ホルモンに影響を及ぼします。男性ホルモンが増えると、皮脂分泌が盛んになり皮脂分泌が過剰になると口の周り(あごや頬など)にニキビができやすくなります。
マーベロン28は女性ホルモン剤を配合する経口避妊薬です。男性ホルモン過多によって起こる大人ニキビの軽減を行い、通常服用から1~3ヶ月程度から効果を感じます。
男性のにきび治療に低用量ピルは使用できません
低用量ピル(マーベロン28)の副作用は?
ピルを飲み始めてからおこる主な副作用は軽度で、飲み始めてから2~3か月以内におさまることがほとんどです。ピルを服用している女性は、血栓症・心筋梗塞・脳卒中になるリスクが少し高くなることが指摘されていますが、タバコを吸う人(1日15本以上)・高度肥満などのリスクの高い方以外はあまり心配ないようです。
主な副作用は
・不正性器出血
・胸(乳房)が腫る
・吐き気
・頭痛・下腹部痛
・むくみなど
身体がピルに慣れるまで、まずは3か月間継続してみてください。
低用量ピル(マーベロン28)内服方法
月経開始日から飲み始めます。(月経の第一日目)
毎日1日1錠を一定時刻に28日間(最初に白い錠剤を最上列の左端から矢印の方向に順に取り出して21日間、引き続き緑色の錠剤を7日間)飲んで下さい。
緑色の錠剤を飲み終わった翌日から、月経が終わっていても終わっていなくても引き続き白い錠剤を飲み始め、同様の方法でニキビが良くなるまで繰り返し飲みます。
飲み忘れたときは
「白い錠剤の飲み忘れが1日の場合」
気づいた時点で飲み忘れた1錠を直ちに飲み、さらにその日の分も通常通りに飲んで下さい。すなわちその日は2錠飲むことになります。
「2日以上連続で白い錠剤を飲み忘れた場合」
飲み忘れた錠剤はシートに残しておき、続きから通常通りに飲んで下さい。通常分を飲み終えたら、残ったものを後で飲まずに新しいシートから飲みはじめて下さい。
「緑色の錠剤を飲み忘れた場合」
飲み忘れた分を服用せずに、以降の錠剤を通常通り飲んで下さい。
低用量ピルを用いたニキビ治療(マーベロン28)の料金
※この治療は公的保険の適応となりません。
※低用量ピル内服にて効果があまり得られない場合にスピラノラクトンを併用します。お薬を開始するときの症状により、1日量150mgで開始します。新しくニキビができなくなって4週間程度したら、お薬を減量していきます。飲み始めてから、減量できるまでの期間は、約2~3ヶ月です。逆に、1ヶ月経過してもよくならないときは、最大200mgまで増量します。血液検査11,000円(初回と1か月目行います)税別が別途必要となります。