顔面瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)形成術/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
2019-05-09
顔面瘢痕拘縮形成術とは
この手術のポイントとしては、キズアトの部分をきれいに切り直し丁寧に縫合する事と、場所によってはキズをジグザグにしてぼかしてしまうということです。形成外科専門医の特殊技術をもって手術を行う事により一見したところわからなくなるところまでは治すことはできますが、ゼロになるわけではありません。
顔面瘢痕拘縮形成術の基本的考え方
出来るだけ小さく目立たないキズアトで、取り除きたい・・・。形成外科専門医の手術は、シワ沿ったキズアトの方向を緻密に計算したデザインや無理のない丁寧な縫合技術で安心です。症状によっては、数回に分けて手術をする場合もあります。
ジグザグにぼかす特殊な技術のZやW形成術
キ ズアトが皮膚のしわのラインにそっているのではなく直交している場合には、Z形成術やW形成術という方法を用います。この方法により、キズアトを 直線から、一部分でも多くしわのラインに沿ったジグザグの線に変更することで、全体として目立たなくします。このライン取りの方向やデザインセンスは、形 成外科専門医の施術・センス・経験により決められます。
Z形成術(ぜっとけいせいじゅつ)とは副切開を入れてつくった二つの三角形の皮膚を入れ替える、局所皮弁のひとつの事を言います。
顔面瘢痕拘縮形成術の詳細について
※症例1
1、顔のひきつれたキズアトは、皮膚の下の真皮や顔面筋にまで及んでいるので手術の際には全ての層でキズアトを除去し各層で縫合を行い回復させていきます。
2、デザインはキズアトを切除するのと同時に、縫合線をシワの方向に合わせるために5か所にZ形成術を入れていきます。
3、手術直後の状態です。
4、術後6カ月目には、キズアトの赤みもほとんどなくお化粧をすればキズアトはほとんどわかりません。
顔面瘢痕拘縮形成術は、カウンセリングを大切に
1:カウンセリング
患者様の気になる部位についてご要望を詳しくヒアリングし、丁寧に診察を行ったうえで手術方法などを決めていきます。
2:治療の施術
局所麻酔を使って手術を行います。
3:アフターケア
施術後、術後のケア方法などを丁寧にお伝えいたします。洗顔・化粧・シャワー・入浴などは当日から通常通り行っていただくことができます。
ダウンタイムなどについて
【施術時間】60分ほどで終了します。
【麻酔】局所麻酔で行います。
【腫れ・傷跡】個人差はありますが、数日程度は腫れが出ます。切開した傷跡は、手術後1ヶ月程で腫れも治まりほとんど目立たなくなります。その間はメイクで隠せる程度なのでご安心ください。体質により赤みが数カ月続くこともあります。
【通院】翌日と5日後に抜糸があります。
【お薬】内服薬や外用薬を処方します。
【メイク】抜糸後より可能。
【洗顔・シャワー・入浴】シャワーは当日より可能。
【運動】抜糸が終了するまでお控えください。
顔面瘢痕拘縮形成術の料金について
※健康保険適応の場合:単なる拘縮に止まらず運動制限を伴うキズアトに関しては公的医療保険が適用されます。
顔面瘢痕拘縮形成術(3割負担の方) 38000円程度
上記に初診料、再診料、血液検査料、薬代、予約料(1100円税込)などが別に必要となります。(愛知県内の公費医療症をお持ちの方は窓口負担は0となりますので予約料1100円のみとなります。)
※交通事故が原因の場合:自動車賠償責任保険により治療費をカバーすることができます。自動車倍書責任の担当者に「にしやま形成外科皮フ科クリニック」にキズアトの治療で受診したいとお伝えください。相手の保険の限度額がある場合もございます。自動車賠償責任保険を使用する場合には上記の料金とは異なる計算方法となりますのでご了承ください。
※美容治療の場合:外見上、見た目の改善としての治療は公的保険の対象外となります。